支離滅裂日記

私の頭の中を無秩序に公開します。

レゴ

 

LEGO  BIG MORL

 

7月に彼らのライブを観たのはもはや奇跡的なことだったのではないかと思う。

数年前から有名な曲だけを知っていて、どんな姿形かも分からずにいたところを、たまたま近くでライブをするというのでなんの気なしにチケットをとった。

当日だって開演ギリギリに到着、どんなものかとお酒を片手に眺めていた。

彼らの音楽が鳴り始めた瞬間に…なんてドラマチックな展開ではなかったけれど、一曲を追うごとに体の中に染み渡って、静かに心の中は半狂乱してた。

もっと前まで行って近くで観たいよりも、後ろからこうやってちゃんと音を聞いて眺めていたい気持ちが強くて、身動きが取れなかった。

 

 

我が心を鷲掴みにしたのは音楽だけではなくて、ステージ上の彼らの立ち姿もまた。

そう、姿形も分からずに、純粋に音楽を聴きに行ったはずが、してやられた。

ステージに並ぶ姿のバランスと、何と言ってもギターの弾き姿。

 

 

そして何度も「格好良えやろ」と言う。

 

 

その言葉の通り、自信に満ち溢れていて、あぁ、人前で自分の音楽をやろうと思ったらこれくらいのものでないと揺さぶることはできないよな、そりゃそうか、と思わされていた。

私はきっと、上手くできたか分からないんですけど…と差し出されるよりも、ものすごく良いものができたから見て!聴いて!と言われる方が、単純に好きなのだ。

 

 

何度も通った馴染みのライブハウスなのに、こんなにも違う空間になるものなのだろうか。

 

 

普段は聴覚のみに頼って認識していたものに視覚的な感動が合わさった時、それは今までの比にならないくらい心を揺さぶるのだと思う。

ライブを観に行くっていうのは、そういうことなのだと思う。

彼らのツアータイトル「心臓の居場所」の名の通り、今ここにむしり取ってでも私の心臓を置いていきたいというほどのライブだった。

 

 

始まりは、たまたま数曲知っていただけのバンド、偶然にも近くに来るというのを知って、たまたま観に行こうと思い立った、それだけのこと。

偶然がいくつも重なって大きな感動を呼ぶ。

でもその偶然は、私が情報を見落とさずに、実行したことで生まれた偶然なんだな。

そもそもしばらくやめていたライブ観戦を始めたのもあの出会いと別れがあったからで…

なーんて、話はずっとずーっと前まで遡ってしまう。

 

 

過去は確実に今に繋がっているし、今は確実に未来に繋がっている。

だから、重い腰はさっさと上げて、熱は冷めないうちに、だよ。